2006年04月04日
サヨナライツカ
私の一番好きなこの小説。読んだ後、私は本当にタイまで行ってしまった。ただその空気を感じるために
「サヨナライツカ」の舞台はタイのバンコクである
一年中夏のようなこの国での男と女の恋愛物語
何度も読み返した小説は、これと同作者の「冷静と情熱のあいだ blu」だけだ
どちらも男性主人公の心の動きがとても繊細に描かれている
私は映画でも本でも人の感情があふれて止まらなくなる場面が一番好きである
「冷静と情熱のあいだ」
この映画を見た時も私は本当にイタリアへ飛んでってしまい、フィレンツェのドゥオモに登ったのだった
もちろん私が登っても竹野内豊は来なかったが・・・(笑)
メミがどうしようもない感情を好きな人にぶつけてフラれてしまうシーンが一番好き
“傷つくのがコワくてこんなふうに体当たりできる人って少ないんじゃないかなぁ”といつも思う
でもその彼女は体当たりできたからこそ、次のステップに自分の足で進むことになる
さっぱりした気持ちと達成感を手に入れ、ひとまわり大きくなって
神風特攻隊のように体当たりした人には、それだけの素敵な明日が用意されていると私は信じている!
(それは恋愛に限らず・・・)
玉砕してもそれもステキ!!と思ってるのだ
大切なのは結果ではなく自分がどう行動したか、どう考えるのかということ
失恋で落ち込む・・・これって誰かを本気で愛した人にしか経験できない素晴らしい体験
“経験は何にも変えがたい自分の財産”
フラれたことも後に笑って思い返せる大切な経験の一つ
それがあるからこそ、その気持ちを心から理解することができたり、相手を深く思いやれるもの
経験した人の“本物の言葉”には教科書はかなわない
そう思うとどんな出来事も“神様からのプレゼント”だと思えるのだ
「サヨナライツカ」は感情のぶつかり合う、溢れ出すシーンがとても多い
どうしようもない思い、やりきれなさ、感情の高まり・・・
「サヨナライツカ」という主人公のフィアンセが書いた詩は正直あまり好きではないが
1箇所だけ気に入ってるフレーズがある
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、愛したことを思い出すヒトにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
愛されたいと願ってばかりいるよりも、自分が愛することに真剣に夢中になっている人が素敵だと思う
「自分を愛してくれる人を探すな。自分が愛せる人をただ愛しなさい」
私の好きなお坊さんの言葉である
バンコクという町は都会のような田舎のような不思議なところだった
渋滞がひどいせいか、地下鉄やモノレールが発達していて移動するにはとても楽チン便利な町
気候が暖かいせいか人なつっこい人が多いように思えた
食べ物はこれまた安く豊富で不自由なし、和食が恋しくならないほど美味しい
「サヨナライツカ」の舞台となったオリエンタル・ザ・バンコクへ食事に行った
東洋一とうたわれたこのホテル
ドアマンがさわやかな笑顔とタイ式のあいさつ(胸の前で手を合わせる)で迎えてくれる
テラスから見るチャオプラヤー川
のんびり過ごす多国籍の旅行者たち
私も主人公の彼女になりきり、空気を味わう・・・
バンコクの太陽の下で最高に贅沢な時間を過ごしたのだった
- by strobel
- at 01:15
comments
自分が、この世からいなくなるとき。
一番逢いたかった人ってさ。
自分の原点を作った人だろね。
きっと。
・・・。
ちなみに、おいら誰だかわかるかな?w
もちろんNちゃん!
この世でご縁のあった人は来世でも関係変われどまたご縁があるとのこと・・・またその方に会えるといいね