2006年04月24日
お抹茶って・・・
サロンで一番聞かれること「どうやって飲んだらいいんですか?」
「お作法なしでお好きなようにお召し上がりください」
と言うのだが、それでも知りたい方には基本的な飲み方だけ簡単に説明する
私達が思うよりお客様の方がどうも気になるらしい
東山には当店以外にもお抹茶を出す喫茶店が何軒かある
金沢はお茶が盛んということもあって
誰かのお宅へ遊びに行った時にお抹茶でもてなされることも少なくない
基本は甘いお菓子を食べてから苦いお抹茶を飲むと順序も正しく、何よりも美味しく飲める
美味しく飲んでもらうことが私達も一番嬉しい
ただ1点だけあげるならお抹茶碗の持ち方はキレイな方がステキである
よく両手ではさむようにして飲む人がいるのだが
左手は茶碗の下に、右手は横に添えるようにするだけで飲まれる姿は美しくなる
茶心のある方は茶碗をまわしたりするが
それは出されたところは正面なので、手前に2回まわし正面をさけるということで
点ててくれた人に対して、もったいない、ありがたいという謙虚な気持ちを表す姿のひとつになる
最近中国からも団体のお客様がいらっしゃるのだが
添乗員さんがとても勉強していてお抹茶の飲み方を詳しく説明したりする
もちろん私は「イーアールサンスー」しか分からないのだが
説明が終わるとみんないっせいに、そしてエンドレスにぐるぐる茶碗をまわし始める
日本ではなかなか見れない光景(笑)
お茶の本場の彼らはきっと“日本人て変なことしてお茶を飲む人種だなぁ”と思っているに違いない
料亭などへ行くと、とてもいい器でお料理が出てくることがある
アクセサリーじゃらじゃらのまま茶碗を持つよりも
指輪をそっとはずして器を大切に持つ女性はお店からも好印象
デート時なら、ポイントアップ間違いなし!
ステキな女性というのは、茶碗に対して気をくばり、一緒にいる相手に対して気をくばり
お店に対しても気をくばる・・・
きっと気の遠くなるような“気くばり”の連続の中にいるんだなといつも思う
- by strobel
- at 02:10
comments
お茶の世界は、本当に奥が深いですよね。私もよく聞かれます。「どうやって飲んだらいいですか?」と・・・・。私は答えます。「なーんも難しい事思わんと、ご自身の歳の数だけ回して飲まれたらいいわぁ!」 ここで大爆笑! 「明日の朝までかかるわっ」と言いながら、涙を流して笑われる。 でかした!これで叉お客様の思い出の中に参加する事ができたような気がする。金沢で姿に似つかわない面白い事を言った美女がいたと・・・。お茶の世界は、《一期一会》って云うじゃない? うーん、奥深い。
想像できすぎて一人で笑いました(笑)あらためて“一期一会”の奥深さについて考えさせられます。お茶の世界って“感謝する心”“相手(亭主)を信じること”などなど、気持ちの持ち方だよ!というような大切な教えがたくさんありますね。自分が幸せだなぁと感じるためのエッセンスのようなもの、考え方というか・・・私も次回自分の年の数だけ茶碗を回してみてみます!