2006年04月28日

東山と私

東山観音町通り奥にある7つのお地蔵さんのところへ久しぶりにお参りに行った

寿経寺の前に祀られている七稲地蔵の横に、たくさんの小さなお地蔵さんがいる
顔カタチ、表情がばらばらの小さいお地蔵さんは約20年前、私達が小学校で作ったものだ
私達は授業の中でこの七稲地蔵の由来を勉強した
この人たちの思い、忘れてはいけない金沢の歴史
クラスごとに劇や歌を作って発表しあった
私のクラス6年1組は現代からタイムスリップして当時、卯辰山から叫んだ人達を見に行く劇だった
私はタイムスリップする現代の6年生役
昔の人にまじって、その感想をインタビューしたり、一緒に「米くれまいやー」と叫んだり
タイムマシンに乗って帰ってからクラスメートに報告する
「食べ物は大事にしようね」とか「その人たちの思いを忘れちゃいけないね」とか・・・
そしてみんなで七稲地蔵にお参りし、図工の時間に小さなお地蔵を作り持って行ったのだ
今思えば、この時からすでに私と“東山”のご縁が始まっていたのかもしれない
七稲地蔵を見ながらそう思っていた矢先に
(偶然か、必然か・・)私の名前が東山の来教寺さんでつけられたことを祖母から聞いて驚いた!
この町とは生まれた時からのご縁だったのである
 
今日、富山の城端中学校の子達がたくさん茶屋街へ来ていた
2、3人ずつグループで来て
「この建物は何年建っているのですか」とか「ここはどんなお店なのですか」などインタビューを受けた
“私って昔こんなだったかなぁ”と思うくらいフレッシュで目がキラキラしている彼女達
少し緊張しているのか、言葉がたどたどしかったりもするが一生懸命丁寧に質問してくる
「最後に」一人の女の子が言った
「なぜこちらでお仕事をされているのですか?」
さすが中学生!素直な感性で率直に聞かれた(笑)
私も思ったまま素直に答えた
「私は金沢で生まれて育ったのですが、この東山がとても好きなんです
観光で来られる方も、今や金沢と言えば兼六園と東茶屋街というくらいの場所です
この町に来られた方に少しでもその良さを分かってもらうためのお手伝いのような仕事です
だからとても誇りを持って仕事しております」

彼女達を見送った後、13年前私が初めてこのメインストリートに立った時のことをふと思い出した
“金沢にこんな場所があったんだ!!”と感動した
東山は、私にとってこれからも特別で大切な場所に変わりはない

comments

自分のルーツって、大事やね。

  • sawara
  • 2006年04月28日 19:29

そうだね!昔は考えもしなかった。それだけ年とったのかなぁとも思ったり・・・(笑)知るとまた違う世界が見えてくる、それが楽しいね。

  • きまよ
  • 2006年04月29日 22:11

懐かしい!「米くれまいや~。」って叫んだね。私もお地蔵さん彫ったことを思い出したよ。子どもころの経験はすぐに結果が出ないけど、生涯の布石になったりするんだね。心して頑張る気持ちが出てきたよ。「一緒に頑張ろう!」そう言える私になろう。

  • ふく
  • 2006年04月29日 23:16

ふくサン、そう言えば一緒に叫んだね(笑)いつか金沢に来たら懐かしい七稲地蔵に案内します!今もあの頃のままで“昭和○年小立野小学校卒業生”ってお地蔵さんのところに書いてあるよ。再会できる日を楽しみに私も頑張らなきゃ!!

  • きまよ
  • 2006年04月30日 18:24
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