2006年06月04日
6月といえば
ジューンブライダル!この月に結婚した花嫁は幸せになれるという
6月の梅雨時期
結婚式が少ないこの月に、結婚式を増やそうとした婚礼業界のしわざ?
・・・これって、“バレンタインはお菓子会社の作り話”と同じことかしら
どこまでが本当なのかは分からないが、それで幸せになれるならそれもありだなぁと思う
信じる者は救われる(笑)
6月の“ジューン”は、ギリシャ神話に出てくる“ジューノ”の月という意味らしい
彼女は女神の中でも最高の神で、結婚や出産の守護神とも言われる
6月は彼女が守り神の月ということからあやかったらしい
以前、私はゲストハウスと言われるシャレた結婚式場で仕事をしていた
週末になると毎週のように何組ものカップルの結婚式
花嫁さんは人生で最も輝く主役の時
ドレスから式のコンセプトから、ウエディングプランナーと相談しオリジナルの結婚式を作る
びっくりするほど昔とは違う最近の結婚式
ゲストハウスはまるで外国映画に出てくるような大邸宅
CM顔負けの映像で新郎新婦を紹介し、終わると同時にカーテンが一斉に開けられスタートする
本格フレンチのフルコースにデザートはプールサイドでのビュッフェスタイル
コックさん姿の新郎とフリフリのエプロンに着替えた新婦が、お客サン達に取り分けてあげる
夢のような時間
・・・ところが、私達サービスマンは戦場のように走り回っている
インカム(耳にイヤホンのようなものを入れて電波を飛ばし、各自が応答する)から聞こえてくるもの
ステキなBGMや幸せな笑い声の会場からはほど遠いヤジの嵐である
「ばかやろー!お前いったい何やってんだよ!!頭悪いのかあっ!」
「とっとと料理出せって言ってんだろう!時間おしてるぞ、延長させて金取る気か?!」
「何突っ立てんだよ!○番テーブル灰皿さっさとかえろよ!」
どこかのサラ金顔負けである(笑)
私達はお客様に笑顔でお料理を出しながら、耳では誰かが怒鳴られているのをインカムで聞くという状況
厨房に行けば、今度はシェフの激が飛ぶ
「さっさと持ってけって言ってんだろう!料理まずくさせる気か!!」
一度白手をはめていたが恐ろしくお皿が熱く、フロアーに出た瞬間指が焼けるような音がした
ジューッ・・・
皿を投げ出すわけにもいかず、立ったまま気絶しそうになったところ、
通りかかったリーダーがナプキンで皿を掴み持って行ってくれた
ホッとしたのも束の間
私の左手は、親指から4本水ぶくれのように腫れあがり軽く通常の3倍の大きさになっていた
仕事を投げ出すわけにもいかず、そのままお客さんにばれないよう氷の入ったボールに向かい
ビールと一緒に指をこっそり差し込んで冷やし、それを何度もくり返しながらテーブルに向かった
その日は家に帰ったがボタン一つ自分で取れず、家族に風呂で髪の毛まで洗ってもらう始末
情けない・・・
門番、コンシェルジュ、デザート隊、チャペル隊etc
2時間半の式中、ローテーションで一人何役もこなす
トイレは15分おきにチェック、お客さんが扉の前に立つと外のドアマンがベストタイミングで開ける
インカムで会場の中のスタッフと外にいる扉のスタッフがうまくコンタクトを取るのだ
社長が言っていた
約10年間、大きな進歩がなかったウェディングスタイルに目を付け成功したとのこと
これからももっともっと進化しそう
私がおばあちゃんになる頃・・・
ひょっとしたら月で式をあげるのが今トレンディ!になっているかもしれない
- by strobel
- at 23:50
comments
ジューンブライダル…昔の私には憧れの響きだった。しかし今は『ジューン』どころか『ブライダル』すら程遠い…(-.-) 既婚者の友達に言わせれば独身は自由でウラヤマシイと嘆かれるが私はその言葉を素直に受け止められない。今のご時世、既婚者だろうが『自分』というモノを真剣に持っている人はやりたいコトがあれば実現に向けて頑張っているし、ちゃんと自由という時間を確立してる人が多い! そう考えると素直に受け止められないどころか皮肉さえ聞こえてしまうのは『負け犬の遠吠え』なのかもしれない…。ともあれ今を幸せに満足に大切にしよう☆
私はカオリンと逆で「結婚したから」という理由であれこれ制限されて何もできないとか、「子育てが忙しくて」という言い訳で女でいることを怠ってる人をたくさん見た。輝いている人は独身だって既婚者だって関係なく頑張っているのだ!30代は女性が“女盛り”になるか“オバちゃん”になるかが明確になる年頃。どっちを選ぶかは本人の努力次第。どうせ同じ“女”なら前者目指して30代楽しく過ごしたいね!!