2006年09月26日
人として
先日神社で三味線の演奏会があった
「ひと夜かぎりの灯り展」と題されたこの会にたくさんの人がやってきた
作家である彼女が作った燭台に灯されたろうそくのあかりは、独特で幻想的な雰囲気を醸し出す
とてもステキな会のスタートとなった
ところがここに招待されたある有名なお寺のお坊さん(長老?一番偉いといわれる人)
神社の人になんの挨拶もなく会場に入り席に座る
演奏会が終わり立ち上がったら、次は一言もなくそそくさ帰ってしまった
・・・なんか違う気がする
“お坊さんの前に人としてどうなの?偉かろうがそうでなかろうが挨拶は基本でしょ?!”
そう思いせっかくの会のことよりも、そっちの嫌な気持ちの方が大きくなってしまった
10月、パスポートを買って兼六園周辺の文化施設が安くまわれるという県の企画が行われる
美術館を含めたこの施設の常設展が、1週間で好きなだけ見れるという面白いもの
何人か私の友人も興味を示し、普段そんなところご縁ないわ~という人も参加する人気ぶり
私も紹介するにあたって、それぞれの施設に電話しリサーチを始める
実際は入場にいくらかかるのか、常設展では何が見れるか、場所はどこかなどなど
ところがこの施設のいくつかの電話応対にびっくりした
曖昧な説明、相手を不快にさせるぶっきらぼうな態度、面倒くさそうな言葉使い
最後にかけたところは極め付けだった
「何が見れる施設ですか?」私の問い合わせに電話口の男性は
「手紙や」
・・・・絶句
誰の何の手紙?
私「行ったことがないので場所がわかりにくいのですが近くに目印はありますか?」
男性「○○デパートの後ろや」
・・・・後ろって言ってもかなり広いんですけど
せっかくいい施設であっても、現地でこのような態度で迎えられたら来た人はがっかりするだろう
極めつけ最後にこう言われた
「HPあるんだからそっち見たらいいじゃない」
レストランに例えると・・・
まず素敵なお店がある
店内に入るととても爽やかな笑顔で「いらっしゃいませ」と迎えられ、嬉しい気持ちと共に期待も高まる
お料理が出てきて楽しい会話と共に味わう
シェフの心のこもった料理、BGM、適切なサービス、心地良いおもてなしの空間
楽しい、嬉しい気持ちは倍に倍に掛け算のように膨れ上がってくる
ところが最後に一つ
何か店に問題(ゼロ)があると・・・その掛け算にかけられた状態になる
つまりはゼロだ
同じように感じのよいお店に入り、たくさんのスタッフのステキな接客があったとしても
一人の態度が悪ければ、100人(全スタッフ)-1人(態度の悪いスタッフ)=0になる
99人の努力がお客さんの心に残るわけではない、無しになるのだ
仕事以前に人として・・・とても考えさせられる
- by strobel
- at 18:31
comments
あぁ。
身につまされる出来事で。
グアム帰りでごめんよ。
いろんな人、おるよね。
日本人だろうが、そうでなかろうが。
言語=protcolの違いはどうしようもないとして、
育ったこと=おとんおかんの違いは大きいかもしれん。
”はっ?”
って、思う大多数は、
おとんおかんの教えやと思う。わしは。
気付かないのは、”気付き”が少ないこと。
”気付き”が少ないのは、時間が足りないこと。
”えんな”って思う前に、
”そうか”って。
ここで、”?"が言えるきまよちゃ☆が”ナイス!”
皆。掛け合わせなんだなぁ。
と、なんとなく思った秋の夜。
おかえり!!拉致か何かと思って心配したらグアムバカンスでございました・・・元気でよかったー!
いまだ、日本の一般社会は熟成していないんじゃかと思う。
このブログが発酵のきっかけになるといいですね。
イヤ、きっとそうなる。
どんな立場でもその前に人として・・・私も襟を正しますm(__)m