2006年11月01日
茶店のご夫婦
伝統芸能鑑賞会のお話第2話。自称『き○よツアー』一行は県立美術館へ流れる
松田権六展が今日で最後という事もあり、美術館はとても込み合っている
中のカフェでお茶を飲む
窓から差し込む光はすっかり秋だ
のんびりとした時間の流れにホッとひと息
“いかん、こんなことをしていてはまわりきれない”
常設展めぐりは、各々グループに分かれてまわることに
私達は絵画を見て「この絵いい感じー!」と言い
漆器を見て「これっておしゃれだよねー」と盛り上がる
自分達のボキャブラリーの少なさに笑いがこみ上げてくるがその都度、
「お前ら静かにしろっ!」と、小学校の頃先生に怒られたことを思い出しおとなしくする・・・
最年少ヤンググループの私達は元気がよく、友人行きつけ?の兼六園の茶店へ向かうことにした
彼女の友人のお父さんとお母さんが、昔のままでずっと変わらずやっているお店
メニューは、抹茶、うどん、そば、親子丼、うなぎ丼・・・うなぎ?!
親子丼は彼女おすすめの一品
父「抹茶でも飲んでけ」
私達は霞が池のすぐ脇の特等席に座り、空を仰ぐ
気持ちいいーーー
そこへお母さんが『ぶらぶらパスポート』を手に持って登場
「アンタがこれやったんかー。へぇー」女同士会話がはずむ
お母さんの人柄があったかく、なんだか初めて会った気がしない
そう言えば先週、冊子を持って私を訪ねてきてくれた老夫婦がいた
実はお店にいてもあの写真と私が同じだと気づかれないことが多く、受付けで差し出される度ドキドキだ
私は気づかれた時のために常に極上スマイルを用意しているが・・・なかなか出番はない
夕方になり茶店の片づけが始まる
「ここの店のしまい方面白いよ」
友人の言葉通り手際よく畳まれていくお店
子供がまるで、超合金ロボットの腕や足をしまう時のようにテキパキしていて見とれてしまう
「ありがとー。お勘定!」
そう言った私達にお母さんは「なーん、また今度ね」と受け取らない
「そんなわけにいかんよ」と何度かやり取りしたが
「いいがや、あんやと」と結局見送られる
振り返ると、お父さんも笑って店の中で見送ってくれていた
「いろんなシャレた物とか置けばいいのにって私ら言うんだけどさ・・・
あのお父さん頑として『このままでいいんや、店は変えん』って譲らないのよ」
帰り道友人が言った
“守りたいもの”
茶店のお父さんとお母さんを通して、大事なものを見せてもらった気がする
“変わらないことの良さ”もあるということ、それは古き良きを守るということ
私はすっかりお父さんお母さんのファンになってしまった
“またあの二人に会いに行こう、今度は親子丼だ!”
- by strobel
- at 00:48
comments
こないだから、おつかれさまで。
今日、きまちゃからお預かりした御礼の品、
ぱぱさんとままさんにお届けしましたよ。
ぱぱさんままさん、よろこんでました。
とっても。
今日が、おいらの生まれた日だと
猛アピールしたら、
清水亭の”出世団子”をおみやげにくれました。
わし、出世するかもしれん。
どうしよう。
・・・んなわけ、ないかw
こちらこそ本当にありがとう!あったかいお父さん&お母さんに出会えたことに感謝。sawaraちゃん団子で出世するかもよ!沖縄からはよ帰っといでー(笑)
そのお店、メチャイキタカー。そして、オイと同じように変われない?先達の人柄に触れタカー。わくわくシトット、、
午前中権六展へ、午後は歴史博物館で、<古代韓国展>を、、
韓国展は、少し物足りなかったかな、、
本当にステキなご夫婦です。私も親子丼行くの楽しみにしています!韓国展、私達兼六園でのんびりしすぎたのか時間なくてまわれませんでした(><)