2007年02月22日
5回忌
父(義父 川紘一)が亡くなってもう5年目。あの日のことは今でもとてもよく覚えている
「お父さんが倒れたから」
母から連絡をもらった時、私と息子はそんな一大事だと思わずに病院に駆けつけた
到着すると空気が重々しく、誰に状況を聞いても分からないと言う
救急室から運ばれてきた父の顔を見た時やっと察した
“命に関わる状況なんだ・・・”
父はとても元気な人だった
冬でもステテコ姿で庭に立つ
「お父さん寒くないの?!」
雪が積もっても庭でタバコを吸う父を見てよく母と笑った
人を招くのが好きな母のお陰で、たびたび家には親戚や友人達が集まった
酔うといつも必ず母との馴れ初めと、主人の子供の頃の話で盛り上がる
「初めて会った時からワシはピンと来たんや!」
べらぼう口調で舌を巻きながら話し始める
「(母の)親父が警察官やったから、おっとろしかったわ」
婚約が決まっていた母を好きになり、略奪した父
根本的にみんなを笑わすのが好きで、父の演説が始まると場が盛り上がる
「お前のお陰でよう苦労したわ」
可愛さあまって主人のネタを持ち出し、とにかく酒の肴にボロカス言って笑っていた
外ではかなり怖かったらしいが、家では茶碗洗いやゴミ集めの手伝いもする優しい人だった
「たくさん食べなさい」
自分はあまり食べず、いつもみんなが食べるのを見て喜んでいた
小さいけれどかなりやんちゃ、かなりの親分肌
私の抱く印象である
思ったままストレートに行動する姿がいかにもB型
その昔、私達の結婚式が終わり家に遊びに行った時のこと
親戚からもらったたくさんのスナップ写真を整理していた私のところへ来て、
「・・・これ、花嫁変な顔して写っとるぞ」
そう言った次の瞬間、私の顔写真をビリビリに破き始めた
真っ二つに割れていく私の顔を見ながら、あまりの唐突さに周りは大爆笑
『嫁』と言うよりは、もう一人の『息子』のように可愛がられた存在だったと思う
父ネタは書ききれないので、また所々で話すことに・・・
くも膜化出血
脳の中は、手の施しようのないくらい血液でいっぱいになったらしい
8日間延命装置を付けて、何とか手術できないかとタイミングを待った
父の人徳だろう
毎日本当にたくさんの見舞い客が訪れた
同級生や友人、仕事で関わった人たちetc
何度も足を運んでくれる方も大勢いて、意識のない父に
「頑張れ!」「はよ起きてまたみんなで飲むぞ!」と声をかけていた
看病している私達に毎日ご飯を運んでくれる人、仕事帰りに父を励ましに来る人etc
父が人にしてきたことは見たわけではないけれど・・・
表面的な付き合いではできない関係を沢山見せてもらった
「有言実行」
父はその“後姿”で私達に教えてくれた
思い立った時、いつも墓掃除に出かけていた父
主人もその父を見て育ったせいか、当たり前のようにブラりと掃除に出かける
私達に話せないことも、墓前で父と話しているのかもしれない
父が生きていたら選挙に出る息子をどんなふうに応援しただろう、と私はいつも思う
そして私は父に代わって、彼に苦言を言える存在でならなければならないとも思う
お世辞建て前が大嫌いな私
父はもしかしたら、息子以上にハラハラしながら私を見ているのかもしれない(笑)
私は・・・今でも主人に負けないくらい『一人の男』として父を尊敬している
- by strobel
- at 01:17
comments
私に政治のおやじは二人います。
「拾ってくれた親」と「産みの親」です。
義父殿は、私の「産みの親」です。
その恩は生涯忘れるものではありません。
私が孤立無援の中、絶体絶命と言われながらも当選できた平成14年11月の選挙の報告に、金沢市議会議長室に伺ったときのこと。
義父殿は私の跳ねっ返りの性格から招いた一人ぼっちで闘った選挙選を持ち上げてくれたのでしょう
「どうや、わしの言った通りやろ。おまえは組織に頼らんと若い仲間と一緒になって選挙してけばいいがや」
と、涙を浮かべながら喜んでくださいました。
>小さいけれどかなりやんちゃ、かなりの親分肌
プラス「おちゃめで愛嬌たっぷり、冗談ばっか、涙もろい人情家 等々・・・」
そして、失礼を承知で言わせていただけば、小さいながらも一政党の親分としてどこに出られても、決して負けることなく立派に振る舞われた方でした。
現在、政治の入り口に立ち、門を開こうと頑張っている御主人は理想の政治を志している書生さんのようなものでしょう。
しかし、私には、御主人の20年後は「二代目・川 紘一」になっている姿がみえますよ。
選挙がんばって下さい。
Mr.Oさんコメントありがとうございます!コメントを読んで、私の知らない政治家としての父の姿を垣間見たような・・・そんな気持ちになりました(^^)亡くなってからも度々話題に出て、皆を明るくさせてくれる父の存在感。本当にすごい人だったんだなとあらためて思っています。当時のMr.Oさんのことも褒めていました。私は父は表面的なことではなく、その人の本質を見抜く心の目を持っていたと思います。『本物を見抜く力』私の目指すところです。私達の応援本当にありがとうございます。頑張ります!!
こんにちは。親友の姉Kと書けばわかるかなっ?
奥様も大変しっかりした方で、川くんは幸せ者ですね。
私も微力ですが、誰よりも川くんの「バンザイ!!」を願っています。私は秘かに幸運の女神??と呼ばれています。
私が必ず上手く行くと直感で思ったことは必ず実現します。
頑張りなさい、、、、と言うより、支えてくださった皆様に、助けてもらうばかりなんだから、必ず勝ってご恩返しをしなさい。
見守っていますよ。
姉Kより
幸運の女神がついている主人はとてもラッキーですね(^^)「困った時は姉Kさん!」と主人も頼りきりでいつもお世話かけてます・・・。姉Kさんのお言葉通り、支えて下さった方々にお返しできるよう一生懸命頑張ります。本当にありがとうございます!