2007年03月18日

おもてなし

選挙事務所に来る人たち。仕事帰りの知人、近所の人、親戚などなど

その中でも1日3回通う近所のおばあちゃんはみんなの人気者だ
背が小さくて足の少し不自由な可愛いおばあちゃん
ゆっくりゆっくり事務所まで歩いてくる
右手に杖、そして必ず左手に私達を喜ばすアイテムを隠し持っている
出先で買ったちらし寿司、近江町で買った香箱カニ、さつまいも2本、1輪のフシージアや水仙etc
そして事務所番のみんなとお茶を飲みながらお話して帰っていく
事務所に戻った時おばあちゃんがいると、まるで家に帰ったようにホッとする

私達が外回りでほとんどいないため、代わりに事務所にいるみんなが温かく来客を迎えている
いつも思うのだが・・・おもてなしの形は様々だと思う
少しでも暖かい場所で座ってもらえるようイスを置いたり、たった1杯のお茶でも心を込めていれたり
以前にも書いたが、私の祖母はお客にご飯を食べてもらうことが一番の『おもてなし』だった
もちろん突然の来客になんのご馳走の用意もないので、冷蔵庫にあるもので食事を作る
ご飯と漬物と味噌汁と、あり合わせで作った少しのおかず
そして食後のお茶にいただき物の羊羹で一服してもらう
質素かもしれないが、“おもてなしは心”だと私は祖母から教わったと思う

その祖母の息子(私の父)も、『もてなし心』では負けていない
とにかく配るのが彼のスタイル
もらったもの、買ったもの、山や川で採ってきたもの何でもあり
(私達があちこちでネタに話すため、本人の知らないところですっかり有名になっている)
そう言えば・・・・
この事務所のオープン直前に、富山県から国会議員の先生が応援に立ち寄ってくれたことがある
ところがその時その場には父しかいなかった
事務所の鍵のスペアがなく、先生を目の前に父はあの性格上かなりあせった(と思う)
主人は出先で戻るまで時間がかかる、事務所は鍵が開かない大ピンチ!
困ったあげく父は、すぐそばの自分の設計事務所に先生を連れて行った
ここからが父の『もてなし心』の見せ所
息切れ切れになりながら階段で4階の屋上まで先生をご案内し、小立野から見れる景観を自慢
そして次に事務所に戻り、餌付けしてある野鳥を呼び寄せた
「P-子ちゃん全員集合!!」
(全員同じ名前。愛情があるわりにこういうところはかなり大雑把である)
主人が飛んで駆けつけた時には、先生も一緒に餌付けショーに加わっていたらしい
「セキレイにヒヨドリにムクドリ、トンビにメジロ。家にはいろんな種類の鳥が来るんやぞ!」
いや、そう言う問題じゃなくて・・・・
かなり自分の世界観内ではあるが、もてなす心は共感できます(笑)

あっという間に投票まで5週間を切った
毎日がたくさんの人に支えられていることを実感する日々である

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