2007年09月21日

金澤の華 その1

「懐華楼のお菓子を変えたい!」私の企画書が通ったのが去年の秋

以前にも書いたが・・・会長が愛して止まない懐華楼のお菓子があった
13年間変わらずにずっとずっと守ってきたもの
お客様が望んでいること、喜んでもらえることの追求が私の仕事である
そんな中から出た思い
“お菓子本来の素朴な美味しさをそのままに、さらに満足いただけるための改良をしたい”
誰かがこんなことを言っていた
「“古い物を守る”ということはそのままでいいということではなくて、芯を中心に形を変えていくこと」
形を変えることで会長の想いを守りたいという私流の愛でもある(片思いではあるが・・・)

しかし
今年に入り私は主人の選挙で、途中長いお休みをいただかなければならなくなった
当初GWに間には合わせようと進めていたがとても間に合わない
本当に残念だけれど私抜きで進めて下さいと社長に話したところ、
「あなたが帰ってくるまで保留にしておくから」
そう言ってくれた
その時のご恩のためにも社長の希望発売日、9月1日には絶対間に合わせようと自分に誓う

数え切れないほどの打合せ
「重箱をイメージした箱がいい」
黒い箱に更に2度の色を重ねて艶と高級感を出す
「“お茶屋”“和菓子”“金沢”をコラボさせよう」
金沢文化のめでたい水引を取り入れた千社札、格子戸の入ったしおりを作成
「箱を開けたときお客様が楽しめるように」
6人の芸妓衆を中心とした物語が完成
そして懐華楼物語を支える芸妓の名前が描かれた包装紙で包まれた
いよいよ社長にプレゼン
しかし・・・私の至らなさからたくさんのダメ出しをくらう
撃沈(涙)
話が行ったり来たりしなかなか進まない日々が続いたが、遅れながらも何とか期日までに完成した
当日お菓子屋から届くのが待ち遠しく、納品予定の時間が近づくとそわそわした
かなりの挙動不審人物、懐華楼に約1名

8月31日
最初の納品・・・手に取って実感、そして感動
9月1日
初めの1個を買ってくれたご夫婦のことを、私は一生忘れられないと思う
9月2日
1日で100個完売を記録

待ちに待った『金澤の華』
いよいよスタートした

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comments

コメントがブラックホールに吸い込まれてるらしいのですが。
このお手紙、無事に届くか?

最近、徳永英明のvocalistⅢにはまっているsawaraです。
特に渡辺真知子の「迷い道」が好きです。
「まよいみちく~ねく~ね」

さて。

お菓子。
おいしかったです。
きまちゃが頑張ったという話を聞いて、なお、愛着が湧きました。

パッケージの高級感の合間に見え隠れする愛嬌が楽しくて。

「変えてはいけないもの」と「変えなければいけないもの」
のボーダーは紙一重です。

それが出来るのは。
「風を読む」こと。

オイラはそう思います。

来る風は同じじゃないけど、同じ風を何回も感じたら。

「風に乗れ。」

きまちゃ。
がんばれ。

  • sawara
  • 2007年09月23日 21:38

sawaraちゃんひさしぶりー。
コメント・・・どうして消えてしまったのか分かりませんがともかくごめんなさい。
もしかしてそんなふうに消えてしまった人他にいるかもしれないね。
本当にすみませんm(__)m
お菓子食べてくれてありがとう。
先日の能登カフェのお話は次の次に控えております。
カフェと言い、『若い力』練習会と言いあなたにはお世話になりっぱなし・・・
いつもありがとうねー。
『仕事も遊びも真剣に!』
私のモットー、これからもよろしくお願いします!

  • きまよ
  • 2007年09月25日 10:37
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