2007年11月26日

ハガキ

先日、『ハガキ』についての講和を聞いた

話を聞いているうちに、亡くなった祖父の事を思い出した

私が小学生だった頃・・・
マジシャンだった祖父はほとんど家にいなかった
何ヶ月もあちこちの温泉旅館に住み込んでマジックショーをして生活をしていたのだ
時には修行中の大物芸能人もそこに一緒にいたらしく、よく道中の話をしてくれた
祖父のマジックには鳩が出るとか人体が切れて元通りになるとか、そんな派手なものは一切ない
しかし彼の会話術はすごかったと子供ながらに鮮明に覚えている
手伝いに指名するお客の人選、会場を盛り上げるためにどう話したら笑うか、よりビックリするかetc
舞台で手品をしながら観察し厳選していたに違いない
ずば抜けた祖父の才能である
その調子で家に来る来客にはいつもトークで『おもてなし』をしていた
人を笑わせるのがとても好きな人だったのだと思う
年頃になった私の友人(俗にギャルと呼ばれる人種)が来るとサービス精神大発揮
女性が大、大、大好きなおじいちゃんだった(笑)

話は戻って、祖父がそうやって県外に住んでいる時
たまにしか会えない私によくハガキを書いてくれた
どんなところに今いるとか、今度おばあちゃんと来てくれるのをとても楽しみにしているとか
いつの間にか私も返事を書くようになった
学校であったこと、友達のこと、習い事のことetc
数ヵ月後家に帰ってくると、私が書いたハガキを鞄から出して嬉しかったことをよく話してくれた

今日祖父の7回忌だった
長い長いお経の後、皆で祖父の思い出話をした
今祖父に会ったら・・・聞きたい事がたくさんある
教えてもらいたい事もたくさんある

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