2008年04月02日
ネパールのお話 その4
旅に出ると、いつも小さな出会いと別れの繰り返し
道端で出会った子供と遊んだり、片言で会話したり
ほんの一瞬出会って、そして別れる
その繰り返し
しかし中には一生忘れられない人も何人かいる
今回はホームステイだったので、その家の娘さん達とよく一緒に遊んだ
2歳のチェスタと9歳のチェトナ
チェスタはとてもシャイで最初はお母さんの後ろに隠れていたが、慣れるとダッコして!と走ってきた
ママゴトをしたり一緒に絵を描いたり
私は息子だけなので、彼女達と遊ぶのがとても新鮮だった
チェトナはとてもキレイな女の子で、ちょっとおマセなお年頃
仲良くなって、毎朝彼女をバス停まで送った
待っている間に手遊びをしたり学校での話をしたり
帰国する最後の日
チェトナをいつものバス停まで送るとその日に限って筆箱を忘れたと言い出し、
彼女は私にカバンを預けてダッシュして家まで帰ってしまった
そんな時に限って時間どうりに到着するスクールバス・・・
私は運転手にひたすら待ってくれるようお願いをし、彼女を待った(涙)
3分後
遠くから一生懸命彼女が走ってくるのが見え、何とかバスに乗せることができた
キチンと言葉も交わせず別れてしまったが、彼女の姿が目に焼きついて今でもとても愛おしい
ファミリーは本当に温かく、『子供は宝物』だという空気に包まれていた
いつも庭の手入れをしている笑顔の優しいおじいちゃん
私に美味しいチャイを入れてくれるおばあちゃん
家族がとにかく大切だというお父さん
娘に勉強しなさいと厳しく注意するお母さん
これはどこも同じである(笑)
お母さんにネパール料理を教えて欲しいと頼んだところ、
「じゃあ代わりに日本料理を教えて」と言われ夕方はクッキングスクールのようだった
ネパールで人気のモモ、ポテトチリ、スープを一緒に作る
私はお返しに市場に行って和食になりそうな食材を探した
にんじん、豆腐、ゴマ、白菜、卵
キンピラや湯豆腐を教える
どんな出会いも出会うべくして出会うらしい
そしてそれと同じように別れも必然であるということ
『別れにも学ぶべき何かがある』
何かの小説に書いてあった
時間を一緒に共有し、またそれぞれにお互いの生活に戻る刹那さは・・・
とても言葉では言い表せない
- by strobel
- at 00:25
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