2009年01月17日
1.17
14年前の今日、私は成人式を終えたばかりの20歳だった
今でも鮮明に思い出す事ができる
朝目が覚めてテレビをつけると、どのチャンネルでも焼け野原のような映像
意味が全く分からずしばらくぼんやり見つめていると、
ニュース速報で大きな地震があったことが流れた
どんどん亡くなった方の名前が増えていって、
現実のことなのか分からないくらい恐怖だったことを覚えている
あれから14年
ニュースに映っていた一人の女性がインタビューに答えていた
「次男が亡くなって、今年初めてここに来れました」
私達が想像もつかない悲しみの14年という年月
私の同級生も一人亡くなっている
『カジタツオ君』
小学校の時のクラスメートでとても頭が良く、おとなしい子だったのでほとんど話した事がなかった
中学は附属に進み、それから一度も会っていない
その彼が突然7年前、私の夢に出てきた
小学生のままの彼は無言で、“如来寺”というお寺に私の手を引いて連れてってくれた
黒い服を着たたくさんの人達が、どんどんそのお寺に入って行く
私達は二人でずっとその様子を見ていたのだった
そして10日後
私の祖父が亡くなり、“如来寺”でお通夜が行われることになった
そこには・・・夢で見た光景がそのまま私の目の前に広がっていた
数年後、同級生に再会
急に彼のことを思い出したので聞いてみた
「そう言えば、この前6年1組のクラスメートの夢をみたんだけど
『カジタツオ君』て今どうしてる?」
同級生は驚いて私に言った
「知らないの?阪神大震災で亡くなってるよ」
ほとんど会話もしたことのない彼が、どうして祖父の死を教えてくれたのか私には未だに分からない
しかし『1月17日』が来るたびに私は彼のことを思い出す
今日、大好きな友人が言っていた
「いつ何が起きるか分からないから、いつも笑っていようと思った」
関西で震災を体験した彼もまた、好きな人と離ればなれになった忘れられない日
いろんな人の想いを胸に過ごした1日だった
- by strobel
- at 23:55
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